【最新2022年1月改正版】
空気はいつもきれいなのに、熱だけリサイクル。
これで給気口から冷たい外気が入ってくることもありません。
これがパッシブハウスの熱交換換気システムです。
初めてパッシブハウスを聞いたという方は
まずこちらから見ていただければと思います。
パッシブハウスとは何か?・2021年最新版
パッシブハウス・プランニング・パッケージ
Version 9とは
パッシブハウスのシュミレーションには
Passive house planning package Version 9.6(2015)という
省エネ建物設計および省エネ改修計画向け
エネルギー×デザインのバランス設計ツールを使います。
省略してPHPP(ピー・エイチ・ピー・ピー)と言います。
このソフト(英語・ドイツ語版)はパッシブハウスインスティチュート(ドイツ)より販売されています。
Ver9.6からは日本語化されパッシブハウスジャパンで販売されています。
まずこのソフトでパッシブハウスになるかどうかの事前検討が必要です。
換気(Ventilation)の選び方
パッシブハウスエネルギー基準に対応するためには換気(Ventilation)の選び方が重要です。
ここでいう換気とは建築基準法で住宅には必ず付けなければいけないと規定されている換気(換気扇、換気システム)のことをいいます。
色々な会社が販売しています。日本製は日本の基準で製作され、外国製はその国、地域の基準で製作されています。日本は温度についての基準が外国に比べて低いので、残念ながらまだまだ海外製に追いつけていません。
2017年に日本の基準JISが改正されましたのでそれに対応した新商品も出てきました。
しかし、基準が厳しくなりましたので性能は下がっています。
2022年1月現在の選び方を検討したいと思います。
少ないエネルギーで大きくエネルギーを削減するには次の2点が重要です。
①:第一種換気であること
②:熱交換機能があること
この前提条件はあくまで室内温度が冬:20℃、夏:25℃と仮定した場合です。
窓は全開して外気の風を感じるほうがいい。室温は外気温と同じがいい。と言う人には向きません。
ここでは換気扇の性能を検討するために窓を閉め切ったと仮定して、外気温と室温の温度差があるという前提でのエネルギーの計算をしています。
2018年1月に東京で最低気温マイナス4.8度という日がありました。
日本全土がマイナス気温でした。
しかし外気温がマイナス気温、室内が20℃の場合でも、
日本の法律は2時間に1回の割合で室内の空気をすべて入れ替えることが要求されます。
それは人間の呼吸に必要な酸素を取り入れる為です。
2020年からのコロナの関係でCO2濃度のことが良く話題に出ています。
これは酸素量が人間の呼吸に欠かせないのもなのですが、空気中の酸素が計りにくい。
ですから逆に、人間に有害(濃度が高いと)な二酸化炭素濃度を測るということです。
CO2濃度は気象庁の実測データーによると外気が約420ppmです。
ビル管理法では室内は1000ppm以下にすることが基準です。
厚生労働省『建築物環境衛生管理基準について』を参照してください。
最近の熱交換換気扇にはこのCO 2濃度を測って、ON/OFFする機能があるのもあります。
外出時は空気が汚れないので、空気を入れ替える必要が無い。という考えから、この機能が生まれました。
また、温度については17℃以上28℃以下と決められています。
人間が快適と感じる温度(パッシブハウスが決めている冬は20℃、夏は25℃)と日本の管理基準温度(17℃以上28℃以上)と地域・季節・時刻により日々変化する外気温度とが大きく異なる場合には室内空気の温度を熱交換し再利用をすることが冬、夏には必須と私は思います。
これをするには①第一種換気設備で②熱交換機能が必要です。
パッシブ換気とパッシブハウスの換気どこが違う?
パッシブ換気とは
パッシブ換気とは室内の温かい空気(室内が外気に比べて暖かいという条件のもと)を空気の温度差を利用して、電気エネルギーを使用せず上部に排出するというものです。
ですから、この場合ある条件が必用です。
1 まず内部が外気に比べて継続的に暖かいこと(常時、暖房している必要があります)
2 そして外気が非常に寒いこと
以上の条件から主に北海道で行なわれてきた換気方式です。
現在は建築基準法で換気が義務付けられておりこのパッシブ換気だけでは不可です。
パッシブ換気を付けても、別の換気システムで2時間に1回の割合で室内の空気をすべて入れ替えることが要求されます。
パッシブ換気は電気エネルギーゼロでも、付けなければいけない換気システムが電気エネルギーゼロではありません。
また、付けなければいけない換気システムが熱交換換気システムでなければ、室温上げるために暖房し続ける必要があります。
エアコンの場合は電気代がかかりますし、石油ストーブの場合は灯油が必要です。
換気システムはどれがおすすめなのか
結論から言いますと
Focus200 の全熱仕様(ジェイベック)です。
パッシブハウス認定数値は熱交換効率は 顕熱:75%、潜熱:55%と高効率です。
顕熱仕様もあります。湿度交換のない商品です。
日本の気候には全熱の方が合っています。
実際の熱交換効率とは
実際の熱交換効率は
機器の熱交換効率と機器と外気間のダクトの断熱性、配管長さ等から計算されます。
熱交換換気扇を付けるとどうなるのか
真冬、真夏の外気との温度差が大きいときに、冷暖房のパワーによらず室温変化を緩和します。
私も作ってわかりましたが、室温の変化がすくなく、機械音も気になりません。
こればかりは経験されないとわからないと思います。
ぜひ、実体験をして経験することをお勧めします。
結論
第一種換気
熱交換機能
Focus200 の全熱仕様(ジェイベック)がおすすめ
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