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吉岡昌一

パッシブハウスの作り方 3

更新日:2021年9月23日

パッシブハウスの作り方 3

「米原の家」建て方 

11月16日にパッシブデザインコンペ2015に入賞しましたが、設計段階に作ったパースしかなく、皆さんに説明する写真がないことが気になっていました。

他の入賞者はすべて完成後で、きれいな写真で説明されてます。

私だけが、平面図と、立面図とパースと説明文のみ。

一般の人には解りにくいことでしょう。今後は建設過程を写真で紹介していくつもりです。

平成27(2015)年8月に地鎮祭をしてから杭工事、基礎工事、プレカット工場制作が完了し

12月26日土台設置、27日から建て方開始して平成27(2015)年12月30日、米原の家が上棟しました。

内容をダイジェストで説明します。

基礎コンクリート立上り天端には気密性能を上げるため、土台用気密パッキンをあらかじめ設置します。


コンクリート基礎天端に気密パッキンを敷く

コンクリート基礎天端に気密パッキンを敷く


その上に土台を設置します。

RC造の基礎外部にはあらかじめXPS断熱材が打ち込まれています。


気密パパッキンの上に土台を敷く

気密パッキンの上に土台を敷く


今回は建物外部にテラス屋根を設けていますので、その梁と外壁との間には気密シートを先張りしています。後日外壁の気密シートと一体化して気密を確保します。


気密シートを先貼り施工

気密シートを先貼り施工


東側全面開口を可能とするため、STROOG(ストローグ)の木造ラーメン構造を採用しています。特殊な金物を埋め込んだ柱105×360と梁105×360を組み立てます。


木造ラーメンフレーム

木造ラーメンフレーム


外部テラス屋根の隅棟部分。プレカットが少し合わず。

棟梁がすぐに手直ししてくれました。


斜め梁の施工

斜め梁の施工


屋根上面は構造用合板の千鳥貼り。水平剛性がUPします。

外部の梁との間にはそれぞれ先貼りシートがはさまれてます。

写真に写っているのは現場監督の森田さん。ニコニコしてテキパキと動き回ってくれてます。


屋根構面

屋根構面


ようやく建物全体が組みあがりました。


「米原の家」上棟

「米原の家」上棟


パッシブハウスの建て方は、今までと違うところが多々あって少々面倒です。時間もかかります。

後々気密測定してOUTにならないように、慣れている工務店に頼むのがBESTです。日本基準の気密試験とは比べ物にならない50パスカルでの性能が求められます。

日本では大多数の施工者がこの性能を確保出来ないため、日本の法律にできないといわれています。

今までと違う新たなジャンルの施工精度が求められるからです。

夏見工務店・夏見社長、現場監督森田さん、中川さん、太田さん、建て方ご苦労様でした。いい建物になりそうです。感謝します。

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